キャンプでの火おこしの方法!ポイントやコツも解説
キャンプと言えば、キャンプ飯やBBQ、焚き火など「火」を使うものが多いですよね。
ただ、いざキャンプで火を起こそうとしても、毎回手こずりストレスを抱える方も多いのではないでしょうか。
本記事では、キャンプで火おこしをする方法や後始末のポイントについて解説します。
キャンプで「火」を使って何かしたい、と考えている方はぜひ最後までご覧ください。
キャンプで火おこしをする方法
ここでは、キャンプで火おこしをする方法について紹介します。
具体的には以下の通りです。
・着火剤で火おこし
・火おこし器で火おこし
・バーナーで火おこし
それぞれを詳しく見ていきましょう。
着火剤で火おこし
着火剤は、火おこしをしやすくするための補助的な燃料のことです。
着火剤 はアルコールなどの可燃性の高い成分が使用されているため非常に燃えやすく、炭など火がつきにくいものを燃焼させやすくすることができます。
時間がかかる火おこしをより簡単に、確実に、スピーディに済ませることができるでしょう。
◆火おこしをする場所
コンロ、網の上、焚き火台の上、炉内がおすすめ
◆注意するポイント
着火剤にはアルコール等の可燃性の高い成分を使用しているため、臭いが気になる方は注意が必要です。
◆火おこしの手順
①たき火台の上に着火剤を置く
②着火剤を覆うように炭・薪を積む
③着火剤に火をつけ、燃料に火が移るまで待つ
④火が燃え移ったら炭・薪を追加し、火力を安定させるの上に着火剤を置く
⑤着火剤を覆うように炭・薪を積む
⑥着火剤に火をつけ、燃料に火が移るまで待つ
⑦火が燃え移ったら炭・薪を追加し、火力を安定させる
◆ポイント
着火剤がないときは、新聞紙や段ボール、スギの葉などでも代用可能です。
ポイントは最初からうちわであおいだり、火吹き棒で風を送ったりしすぎないこと。
初めから風を送りすぎると火が消えてしまうだけでなく、灰が飛んで周りの迷惑となってしまうことも。
最初は大きな薪に火を移すように待ち、半分程度燃え移ったところで空気を多く送りましょう。
火おこし器で火おこし
火おこし器は炭に火をおこすための道具で、固形の着火剤に火を着けて、その上から炭を入れた火おこし器をかぶせ、内部に上昇気流を作り出す仕組みです。
放っておくだけで炭に火が回る画期的なアイテムなので、最も効率的かつ安全な火起こし法と言えるでしょう。
◆火おこしをする場所
コンロ、焚き火台、網の上、ダッチオーブンの上火としてもそのまま使用可能。
◆火おこしの手順
①着火剤にチャコスタを載せる
②上から炭を入れる
③火おこし器株の穴から着火剤に火を付ける
④そのまま待つ
◆ポイント
③チャコスタに入れる炭は、チャコスタの70%位に抑えましょう。
炭を入れすぎると空気の流れが悪くなり、火が付きにくくなる原因になります。
ガスバーナーで火おこし
バーナー(Burner)は、気体燃料、霧状液体燃料、微粉炭などの燃料に空気を適量混合して燃焼させる装置です。
広義には燃焼装置全体を指す言葉として用いられますが、狭義には燃焼炎が噴き出す火口を指します。
ガスバーナーを使う火おこしでは、炭や薪、スモーキングブロック・ウッドなどを高火力で直接炙るため、確実に火を起こすことができるでしょう。
◆火おこしをする場所
焚き火台やバーベキューコンロ、炉内
◆火おこしの手順
①炭・薪を積む
②バーナーを①の中心部に向け火をつける
③うちわであおぎながら火を広げる
◆ポイント
大きな炭・薪だと火が着火しづらい可能性があるので、小さい炭・薪から着火していくのがポイントです。
ガスバーナーは一度に大量のガスを使うため、時間をかけすぎると燃料切れをおこす可能性があります。
一点集中で着火することを心掛けましょう。
また、火力が強いため、やけどには十分な注意が必要です。
初心者でも簡単なキャンプで火おこしする方法はどの方法?
前項ではキャンプで火おこしをする方法を3つ紹介しましたが、初心者でも簡単にできる方法はどれか?を解説します。
結論からいうと、初心者でも簡単に火おこしする方法は「火おこし器で火おこし」することでしょう。
火おこし器に着火剤や炭をセットして火をつけ、あとは放っておくだけで火おこしすることができます。
また、安全面から見ても、火おこし器を使ったほうが安心です。
これからキャンプの火おこし用道具を購入しようと考えている方は、ぜひ火おこし器を検討してみてはいかがでしょうか。
キャンプで火を扱う場合の注意点
ここでは、キャンプで火を扱う場合の注意点について解説します。
具体的には以下の通りです。
・火の粉に注意
・テント内は火気厳禁
・焚き火台は準備するべし
火の粉に注意
キャンプの醍醐味でもあるBBQや焚き火。
焚き火は火の粉が上がりやすく、その火の粉がテントや服に当たる事もあります。
火の粉が当たると、穴が開いてしまうことも。
自分の持ち物ならまだいいですが、レンタルしたものや隣のキャンパーのテントなどの穴が開いてしまったら大変です。
火の扱いには十分気を付けましょう。
テント内は火気厳禁
キャンプ初心者の方には絶対に知っておいてもらいたいのが、テント内での火気の使用について。
テント内でのガスやオイルを燃料とするランタンやカセットコンロ、石油・薪ストーブなどの火気の使用は基本的に厳禁です。
テント内での使用が勧められない理由としては以下の二つが挙げられます。
①一酸化中毒の危険
②引火によるテント火災の危険
テント内の照明器具は、電気式のランタンを使うのが一般的です。
ストーブは熟練したキャンパーが対策をとったうえで使用することもありますが、キャンプ初心者の方は使用を控えましょう。
焚き火台は準備しよう
キャンプにおける焚き火台は、ゆっくり焚き火を楽しむ他にも、調理用として利用したり、夜間の明かりを灯したりと便利なアイテムです。
最近では地面への直火が禁止のキャンプ場も増えており(事前に調べておきましょう)、キャンプで火を使う予定がある場合は最低でも1台は焚き火台を用意しておいたほうがいいでしょう。
焚き火台のなかには、コンパクトに収納できて持ち運びやすいモデルも多数販売されています。
大掛かりなバーベキューコンロよりも少ない手間でしっかり準備できるので、バーベキューの火力としても重宝できます。
キャンプで火おこしをした後の後始末のポイント
キャンプでは、火をおこして楽しむだけではありません。
後始末まできちんとやってこそ、完結です。
ここでは、キャンプで火おこしをした後の後始末のポイントについて解説します。
具体的には以下の通りです。
・火の消し方、炭の片付けと再利用
・炭バサミは必需品
・キャンプ場のルールを守る
それぞれを詳しく見ていきましょう。
火の消し方、炭の片付けと再利用
火おこしで使用した炭ですが、ぱっと見で火が消えているようでも実は内部で熱を持っていることが多くあります。
その状態の炭はかなりの高温で、可燃性のものと接すると火がおき、火事になる原因にもなりかねません。
そのため、炭が安全に持ち運べるようになるまで待つ必要がありますが、水をかけて消化させると水浸しなり、ススだらけになったところを掃除して片付ける必要があります。
また水が乾く前に急いで片付けて帰らなければならない時など、車の中でススの混じった水が滴ることもあるかもしれません。
あるいは炭の表面だけしか水がかからず、内部が燻ったままという危険もあるでしょう。
そんなときにおすすめなのが「火消しつぼ」です。
使い方は、バーベキューで使用した炭を「火消しつぼ」に片付けます。
蓋をして密閉状態にし、完全に冷めるまで自然冷却をします。
火消しつぼが冷め、しばらくして炭が消火して完全に冷めた状態になったとき、残った炭が消炭として次回再利用できます。
水かけ不要なので、掃除の面でも便利ですし、かつ残った炭を再利用できるのでエコロジーですね。
炭バサミは必需品
炭バサミはBBQの準備や火おこしでも必需品として取り扱われますが、実は後片付けの時にもなくてはならないものです。
炭バサミは「手を汚さない」ということ以外に、手で触れないものを掴むためにも必須です。
特に火を使った後のことなら尚更で、炭は火が消えているように見えても内部がまだ熱を持っていることがありますので、素手では触らずに必ず炭バサミを使うようにしましょう。
また、トングと同じような形をしているので同じものと思われがちですが、一般的に「トング」は食器の類に入る道具のことを指します。
「炭バサミ」は文字どおり炭や薪を扱うための大型の金属製の道具を指します。ゴミ拾いなどにも使います。
耐熱性などに問題がなければ用途に合わせてどちらを使い分けても良いかもしれませんが、食事用のものはしっかり分別しておきましょう。
キャンプ場のルールを守る
時間の関係で、どうしても燃えカスが残ってしまった場合は、キャンプ場のスタッフにどうしたらいいか確認しましょう。
キャンプ場によっては使用済みの炭などを廃棄する場所を設けているところもあります。
持ち帰れないから、といってむやみに廃棄することは避けましょう。
火の取り扱いに注意してキャンプを楽しもう
今回の記事では、キャンプで火おこしをする方法や後始末のポイントについて解説しましたが、いかがでしたか?
「火」は便利ですが、一歩間違えると重大な事故にもつながります。
そのため、キャンプでの火の取り扱いには十分気を配ってください。
また、先でも解説しましたが、炭になったものは火消し壺などに入れて持って帰ると次回再利用することもできます。
自然への配慮はもちろんのこと、次に来た人が気持ちよく使用できるようにして帰るのがマナーです。
忘れないようにしましょう。
本記事が、キャンプで火をおこしたい、火を使って色々したいと考えている方の参考になれば幸いです。
ぜひ、キャンプを楽しんでください。